北海道の主峰旭岳の麓にある町「東川町」から身近で楽しく使える木工クラフト製品をお届けします。

ポルシェ911のオリジナルハンドルですが、木部は上部半分になっていた為、フレームを新たに木で囲み込む作りで製作する事にしました。

ブラックウォールナットの板材に、それぞれのパーツをNCルーターで裏表の加工をしてもらいました。

板材からそれぞれ8パーツに切り離し、4つのブロックにしたところです。

ハンドルの金属の歪みがひどく、ＮＣルーターで彫ってもらった深さでは木部の取り付けが困難で、新たに手ノミで2mm程度深く張り直しました。
結果、なんとか取り付け作業ができましたが、プレスで押さえることができないため全てクランプで圧着しました。

当初4つのブロックに1mm程度の空かしを付ける予定でしたが、金属が強度的に弱く、全てをぴったりと接合する事にしました。
空いた部分はポリパテで補修しました。後はひたすらカットペーパーで研磨・研磨・研磨・・・・・・・

室内の温度で木部が動かないように、ポリウレタンの木がため剤を3回に分けて浸透させその度に800番の耐水ペーパーで研ぎました。

いつもお願いしている家具塗装屋さんに、三分（さんぶ）消しでウレタン仕上げを施しました。

ハンドルをお渡しする時、912に付けた写真をいただきたいとお願いし、送っていただいた写真がこれです。

金属を囲み込む作りにしたため少々太くなってしまいました。

何年経ってもポルシェはポルシェです。